INTERVIEW

信頼の積み重ねが、
新たな出会いをつくる

知
信頼の積み重ねが、新たな出会いをつくる

峠 貴之

システムエンジニア

現在ご担当されているお仕事やチームの役割について教えてください。また、リーダー・管理職として特に大切にされていることがあればお聞かせください。

私は現在、フィールドエンジニア部門と、組織のセキュリティを守る認証システムを扱う認証基盤製品事業部門の責任者を兼任しています。
フィールドエンジニア部門では、自社システムのスムーズな導入や、お客様の課題解決に向けた提案、そして万が一のトラブルにも迅速に対応するため、時には全国を飛び回るエンジニアたちが活躍しています。
一方、認証基盤製品事業部門では、製品の企画・開発から、お客様にその価値を届けるための活動まで、一貫して製品に関わる様々な業務を行っています。
どちらの部門も専門的な技術を扱うため、管理職として最も大切にしているのは、リスク管理です。セキュリティや納期、費用面など、あらゆる面でリスクがないかを常に確認し、安全かつ円滑にプロジェクトが進むよう努めています。
また、メンバーに仕事を任せる際は、単なる「作業」として依頼するのではなく、「なぜこの仕事が必要なのか」「何のためにやるのか」という目的を明確に伝えることを心がけています。目的を理解することで、メンバーは自ら考え、より良い解決策を模索できるようになります。さらに、予期せぬ事態が起きた時にも、自力で軌道修正する力が身につくからです。

管理職になられてから「最も大変だった」と感じたことは何ですか?その壁をどのように乗り越えられたか、工夫された点があればぜひ教えてください。

管理職になって最も大変だったのは、「管理しすぎない管理」のバランスを見つけることでした。当社の技術メンバーは日々、お客様のもとで臨機応変な対応が求められます。細かく管理するとそのフットワークを妨げてしまいますが、自由にしすぎると対応にばらつきが出たり、チーム全体の動きが見えなくなるジレンマがありました。
この課題を乗り越えるために、私はまずメンバーの自律性を最大限に尊重することを前提に考えました。そして、彼らが迷わずに動けるような「最低限の土台」を整備することに注力しました。具体的には、誰が見ても状況がわかる報告・申請フローの統一や、基本的な対応方針を記したガイドラインの作成、円滑なコミュニケーションのための定期的な情報共有会などを優先的に行いました。
その結果、メンバー一人ひとりが裁量を持って迅速に行動しつつも、チーム全体で状況を共有できるバランスの良い組織を築くことができました。もちろん、完璧な組織はありません。これからもメンバーと共に、より働きやすく、より高いパフォーマンスを発揮できるチームへと進化させていきたいと考えています。

チームをまとめる立場として、どのような時にやりがいを感じられますか?
また、このポジションだからこそ経験できた「大きな仕事」や「影響力を実感した瞬間」についてもお聞かせください。

チームをまとめる立場として最もやりがいを感じるのは、メンバーの力を結集して、困難なプロジェクトを成功に導けた時です。例えば、大規模なシステム導入や複雑な開発案件では、メンバーそれぞれが担当する部分が異なります。しかし、彼らがそれぞれの専門性を最大限に発揮し、歯車のようにかみ合った結果、無事に案件を完遂できた時には、大きな達成感と感動を味わうことができます。
また、このポジションだからこそ経験できたのは、プロジェクト全体を俯瞰し、大きな決断を下すことの重要性です。時には、計画の変更や方向転換を迫られる場面もあります。そのような時、私は客観的な視点から状況を分析し、お客様やメンバー、関連部署と密に連携しながら、最適な道筋を決定します。その結果、プロジェクトが無事に完了した瞬間には、管理職という立場でこそ果たせる影響力と、チームを正しい方向へ導けたという確かな手応えを感じられます。

これまでのキャリアの中で、特に印象に残っている出会いや学びがあれば教えてください。

私のキャリアを振り返ると、最も印象に残っているのは、「人との出会い」です。
過去に現場を共に駆け回ったビジネスパートナーの方々、そしてお客様である大学の担当者の方々。当時、私たちが真摯に向き合った一つひとつの仕事や対応を覚えていてくださり、数年経った今、彼らが重要なポジションに就かれた際に、『峠さんのチームなら安心だ』と、大きなプロジェクトをご紹介いただいたり、新しいお客様を繋いでいただいたりすることがあります。
この経験から、「信頼」こそが最高の資産であり、キャリアを切り拓く鍵だと学びました。仕事の大小に関わらず、目の前の課題に責任を持って丁寧に向き合うことで、お客様の心に残り、それが新たな仕事へとつながっていく。この循環こそが、私たちの仕事の大きな魅力だと感じています。

どのような時も大切にされているポリシーや考え方があれば教えてください。
また、お仕事をする上で「これだけは絶対に譲れない」と思われていることについてもお聞かせください。

仕事をする上で、私が最も大切にしているのは基本的なマナーです。身だしなみ、言葉づかい、メールの文章、そして誠実な対応。これらは、お客様やビジネスパートナーとの信頼関係を築くための第一歩だと考えています。「エンジニアだから技術力があればいい」と思われがちですが、実際には人とのコミュニケーションが非常に重要です。せっかく高い技術力を持っていても、だらしない印象を与えてしまえば、不信感を生み、スタートからマイナス地点に立ってしまいます。
また、仕事一つひとつを「作品」として捉えることも、私の譲れないポリシーです。
構築するシステムはもちろんのこと、お客様に送るメールや作成するドキュメント、そのすべてが自分自身や会社の顔となります。自分の名前を冠する以上、どんな小さなものでも「これ以上ない」と胸を張って言える、恥ずかしくないものに仕上げる。この考え方が、常に高い品質を追求する原動力となっています。

部下や周囲の方から「〇〇さんらしいですね」と言われることはありますか?
また、管理職としてのお仕事の中で「自分らしさが出た」と感じたエピソードがあればぜひお聞かせください。

チームのメンバーや周囲から『〇〇さんらしいですね』と言われるのは、複雑な状況をシンプルに伝える「たとえ」を使う時です。
例えば、困難なプロジェクトの局面では、その状況を『RPGのボス戦』のように例えて、攻略法を一緒に考えることがあります。この方法は、事態を客観的に捉え、チームに心の余裕を持たせるだけでなく、全員が同じイメージを持って課題に立ち向かうための強力な共通言語となります。
この手法は、単なる趣味の延長ではなく、チームの結束力を高め、困難を乗り越えるための私なりのリーダーシップスタイルです。技術的な課題だけでなく、心理的な側面からチームをサポートすることが、私の管理職としての『らしさ』だと感じています。

どのような方と一緒に働きたいとお考えですか?(求職者への期待も込めて)
最後に、これからチエルへの入社を検討されている方に向けて、一言メッセージをお願いいたします。

私たちは、ICT(情報通信技術)に対して強い好奇心と探究心を持つ方と一緒に働きたいと考えています。
「なぜこのシステムは動いているのだろう?」と、表面的な機能だけでなく、その裏側にある仕組みや構造に興味を持って深掘りできることが重要です。仕組みを理解することで、課題に対して多様なアプローチが可能になり、新たなアイデアも生まれやすくなります。
また、失敗を恐れずにチャレンジする積極的な姿勢も大切です。希望と実力に応じて、若手でも大きなプロジェクトに挑戦できる機会があります。自身のスキルアップを追求し、難易度の高い仕事に挑んでみたい方には、最適な環境です。

信頼の積み重ねが、新たな出会いをつくる
知

信頼力×知

私がキャリアを通じて最も大切にしてきたのは「信頼」です。お客様やパートナーとの信頼は、時を経て新たな仕事や出会いを生み、キャリアを広げる原動力となります。目の前の課題に責任を持って丁寧に向き合うことで、その積み重ねが新たな仕事へとつながっていく。この循環こそが、私たちの仕事の大きな魅力だと感じています。管理職としては、メンバーの自律性を尊重しつつ、迷わず動ける「最低限の土台」を整えることを重視しています。責任者として全体を俯瞰し判断を下しながらも、メンバーには目的を共有し、自ら考え行動できる環境づくりを大切にしています。時にはわかりやすいたとえを用い、チームが一体となって困難に挑めるよう支えています。

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